優秀ポスター賞 (2011年度)

最優秀ポスター賞(1件)

受賞者 受賞ポスター
眞鍋 秀悟(京都大学大学院情報学研究科複雑系科学専攻)

[講演題目]

並列多倍長数値計算環境の設計と実装および逆ラプラス変換への適用

[講演概要]

GPU(Graphics Processing Unit)を利用し,従来より高速なベクトル演算をもつ多倍長数値計算環境を構築した. 本講演では,そのベクトル演算のパフォーマンスの高さをベンチマーク問題を用いて示した. また,細野の方法を使った数値逆ラプラス変換を,本環境で高速に計算できることも示した.

優秀ポスター賞(3件)

受賞者 受賞ポスター
飯島 光平(同志社大学大学院工学研究科数理環境科学専攻)
渡辺 扇之介(同志社大学)

[講演題目]

Min-Plus代数における固有値問題

[講演概要]

Min-Plus 代数とは実数に無限大を加えた集合に加法として最小値を,乗法とし和を取る演算を定義した代数系である. 本発表ではMin-Plus 代数における行列の固有値が,その行列を重み付き隣接行列とする有効グラフのある閉路平均閉路重みになることを示した.

高井 翔悟(金沢工業大学工学専攻科電子工学専攻)
林 彬(金沢工業大学)

[講演題目]

ナップザック暗号に対する低密度攻撃用の格子について

[講演概要]

低密度攻撃とはナップザック暗号に対する解読法で,解読を格子の短いベクトルの探索に帰着する. 使用する格子基底が解読性能を左右する. 本研究では,通常の基底で失敗した場合,ランダムに作り変えた基底を用いて解読を反復する. その結果,解読率の上昇を検証した.

前田 恭行(筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻)
二村 保徳(筑波大学)
櫻井 鉄也(筑波大学)

[講演題目]

非線形固有値問題固有値における複素平面上での大域的固有値分布推定

[講演概要]

非線形固有値問題の固有値解法には,求めたい固有値に基づいたパラメータの設定によって計算効率が変わる解法がある. そのような解法に対しては固有値分布を先に求めることにより,効率的なパラメータ設定を行える. 本講演では非線形固有値問題における固有値分布推定法を提案し,数値実験により本手法の有効性を確かめた.