優秀ポスター賞 (2012年度)

最優秀ポスター賞(1件)

受賞者 受賞ポスター
須志田 隆道(龍谷大学大学院理工学研究科),
日詰 明男(龍谷大学理工学部),
山岸 義和(龍谷大学理工学部)

[講演題目]

三角形の螺旋タイリングと折り紙

[講演概要]

三角形の螺旋タイリングはひまわりや松笠などに見られる葉序の理論と密接な関係がある. 本講演では,三角形の螺旋タイリングの理論的な話題とその折り紙に関する話題について最新の研究成果を報告する.

優秀ポスター賞(8件)

受賞者 受賞ポスター
岩本 真裕子(明治大学),
小林 亮(広島大学/JST CREST),
上山 大信(明治大学)

[講演題目]

腹足類の這行運動メカニズムにおける粘液の摩擦制御効果

[講演概要]

カタツムリやアワビなどの腹足類における這行運動では,足から常時分泌されている粘液の特殊な動的粘弾性特質が,地面との摩擦制御機構として大きな役割を果たしていることを数理モデルとシミュレーションにより明らかにする.

立石 恵大(明治大学大学院 先端数理科学研究科),
木下 修一(明治大学 研究・知財戦略機構),
上山 大信(明治大学大学院 先端数理科学研究科),
末松 J. 信彦(明治大学大学院 先端数理科学研究科),
岩本 真裕子(明治大学大学院 先端数理科学研究科)

[講演題目]

非一様な興奮場におけるスパイラル波の発生に関するシミュレーション解析

[講演概要]

我々は細胞間の興奮波伝播を表すモデルとして興奮性を表す FitzHugh-Nagumo 方程式が空間離散的に拡散結合したモデルを考え,空間非一様な興奮場におけるスパイラル波発生のメカニズムに関する研究をおこなってきた. 本講演では,主に数値計算結果を示すとともに,非一様な興奮場におけるスパイラル波の発生について考察する.

近澤 文香(東京工業大学大学院),
斎藤 隆泰(群馬大学大学院工学研究科),
廣瀬 壮一(東京工業大学大学院)

[講演題目]

飽和多孔質弾性体における演算子積分時間領域境界要素法を用いた波動解析

[講演概要]

飽和多孔質弾性体中では,波速の異なる複数の波動が存在し,かつそれらは分散性を持つ. そのため,時間領域基本解が求まらず,従来の時間領域境界要素法では定式化が困難である. そこで,本研究では,飽和多孔質弾性体中における新しい時間領域境界要素法を開発する.

石上 裕之(京都大学大学院情報学研究科),
木村 欣司(京都大学大学院情報学研究科),
中村 佳正(京都大学大学院情報学研究科)

[講演題目]

compact WY 直交化法の計算量を削減する実装について

[講演概要]

ベクトル列の高速な再直交化計算アルゴリズムであるcompact WY 直交化法において,ある種の数学的構造に注意することで,計算量や使用メモリ量を減らすことができる. 本発表では,この新しい実装により再直交化を伴う逆反復法が高速化されることを示す.

山下 巧(京都大学大学院情報学研究科),
木村 欣司(京都大学大学院情報学研究科),
中村 佳正(京都大学大学院情報学研究科)

[講演題目]

totally nonnegative 行列の 最小固有値の下界について

[講演概要]

上二重対角行列と下二重対角行列から成る行列積の形で表わされるある種の totally nonnegative 行列に対し,その最小固有値の下界を求める計算方法を与える. また,この下界の計算コストについても論じる.

吉川 慧子(東京理科大学大学院理学研究科),
斉藤 翼(東京理科大学大学院理学研究科),
石渡 恵美子(東京理科大学),
長谷川 秀彦(筑波大学)

[講演題目]

Scilabにおける疎行列向け高精度演算の実装と評価

[講演概要]

Scilabにおいて疎行列データ型向けの4倍・8倍精度演算環境を構築し,大規模行列に対するメモリの削減や高速化を実現した. 本発表ではCG法を例に,高精度演算環境MuPATにおける密行列データ型と今回構築した疎行列データ型との比較を行う.

米田 彩香(同志社大学大学院理工学研究科),
渡辺 扇之介(同志社大学大学院工学研究科),
渡邊 芳英(同志社大学)

[講演題目]

ネットワークシンプレックス法の巡回を防ぐヒューリスティックス

[講演概要]

最小費用流問題を解くネットワークシンプレックス法は巡回という現象が頻繁に起こるアルゴリズムである. この巡回を防ぐ方法はいくつか知られているが,煩雑である. 本発表では巡回を防ぐ新たな方法を実験的考察に基づき提唱する.

中村 祐太郎(早稲田大学),
関根 晃太(早稲田大学),
森倉 悠介(早稲田大学),
大石 進一(早稲田大学)

[講演題目]

成分毎評価を用いた近似逆行列の精度保証法

[講演概要]

本報告では,近似逆行列の成分毎評価による精度保証法として,行列積を減らした計算方法を提案する. 提案手法では,山本の定理による成分毎評価を基に,高精度計算と,Krawczyk法を用いて真の逆行列と近似逆行列との差の改善を行う.