研究会「スパコンを用いた実験データ解析の新展開〜量子ビームによる2次元物質構造解析への適用」

投稿者
星 健夫(鳥取大学/KEK)
日程
2021年9月29日 13:00-16:45
会場
オンライン
本文 新しい実験データ解析ソフトウェア「2DMAT」を接点として、量子ビームによる2次元物質構造解析および関連トピックについて、実験・計算・データ科学の融合研究会を行う。
スーパーコンピュータ(スパコン)を用いた実験データ解析が近年注目されており、東大物性研ソフトウェア開発・高度化プロジェクトでは、並列アルゴリズムを特徴とする実験データ解析ソフト「2DMAT」を開発している。2021年2月にver.1.0をリリースし、9月にはver.2.0-βをリリースする予定である。数理手法は汎用であり,2種の最適化法(逐次最適化・ベイズ最適化)と3種の探索法(グリッド型探索・レプリカ交換型モンテカルロ法・ポピューションアニーリング型モンテカルロ法)が実装されている。
現在は、産業イノベーション(触媒・デバイス・電池など)への期待が大きい2次元物質系に対する量子ビームを用いた構造解析実験を主対象としている。ver.1.0では全反射高速陽電子回折(TRHEPD,トレプト)を対象とし、ver.2.0-βでは表面エックス線回折(SXRD)が追加された。更なる対象実験の拡大も予定されている。
本研究会では、実験系研究者による応用研究のほか、2DMAT ver.2.0-βにおける新機能紹介、スパコンを用いた実験データ解析の更なる拡張を目指しての自由討論を通じて、実験・計算・データ科学の分野融合を図る。
参加について 定員: 100名,
申込締切: 9月27日 (注:要事前登録,定員に達し次第締め締切)
関係者等 世話人: 星健夫 (鳥取大/KEK)、望月出海 (KEK)、本山裕一 (東大物性研)、吉見一慶 (東大物性研)
主催: 東京大学物性研究所 物質設計評価施設 大型計算機室
共催/協賛: 科研費「超並列マシンを用いた計算統計と測定技術の融合」, TIAかけはし「陽電子回折データ解析プログラムの高度化に向けての調査研究II」
プログラム 吉見一慶 (東大物性研)
「はじめに:物性研スパコン:使いやすい環境構築に向けて」

望月出海 (KEK)
「低速陽電子実験施設における全反射高速陽電子回折(TRHEPD)装置」

高山あかり(早稲田大)
「TRHEPDを活用した原子層物質の構造解析と物性研究」

若林裕助 (東北大)
「表面X線回折による界面構造のベイズ推定」

本山 裕一 (東大物性研)
「2DMAT v2.0-βの新機能の紹介」

星健夫 (鳥取大/KEK)
「ポピュレーションアニーリングを用いた超並列ベイズ推定」

自由討論

星健夫 (鳥取大/KEK)
「終わりに」

お問い合わせ先

星 健夫
e-mail: hoshi__AT__tottori-u.ac.jp

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