セミナー

MIMS第9回トポロジーとその応用融合研究セミナー

投稿者
西森拓(明治大学先端数理科学インスティテュート)
関連性
一般
組織
明治大学先端数理科学インスティテュート
日程
2024年2月15日(木) 17:30~18:30
概要
「トポロジーの工学・生命科学への応用に関する融合研究プロジェクト」定期セミナー

応用数理学会会員の皆様へ.
このたび、MIMS第9回トポロジーとその応用融合研究セミナーを開催いたします。

講演者: 村井紘子 氏(奈良女子大学)
講演タイトル:”Some mathematical treatments of flat foldable and/or rigid foldable origami”

Abstract:
 折り紙は紙を折って立体図形を創作する日本伝統の文化だが、今では宇宙工学、医療、建築等に応用されて注目を集めており、origamiという言葉が世界共通語となっている。
折り紙研究において特に注目を集めている研究対象として、折り紙には完成形が平面的になる「平坦折り可能な折り紙」や、変形の過程で各面が平坦であるという制約をつけた「剛体折り可能な折り紙」がある。例えばミウラ折りと呼ばれる折り紙は平坦折り可能かつ剛体折り可能な折り紙であり、この特徴を活かして地図や太陽光パネルの開閉に応用されている。
講演者はここ10年ほど折り紙に興味を持って研究をしており、奈良女子大学での大学院生の研究テーマとして折り紙を取り入れている。本講演では奈良女子大学における折り紙研究の成果の一部を紹介したい。
本講演では、まず2次元トーラスの相似構造を用いてミウラ折りを一般化した平坦折り可能な折り紙の展開図を与える方法(Irii-Kobayashi-Murai, ”Similarity structure on 2-dimensional torus and flat origami”, JP Journal of Geometry and Topology, 22(2019)45—63)を含む平坦折り可能な折り紙(特に折り紙tessellation)に関する話題を紹介する。
さらに、各頂点の次数が4である折り紙展開図の剛体折り可能性について得られた関連する結果を紹介する。時間が許せばステントグラフトに応用されたwaterbomb tubeと呼ばれる円柱面上の折り紙の剛体変形可能性に関する話題も紹介したい。本講演の内容は奈良女子大学の小林毅氏、奈良女子大学大学院の修士課程修了生との共同研究を含む。

*視聴参加申込
事前登録制です。詳細につきましては、下記ページをご参照ください。
http://www.mims.meiji.ac.jp/seminars/Topology/index.html#009

場所

Zoom Webinarによるオンライン開催 ※事前申込制

お問い合わせ先

氏名:明治大学先端数理科学インスティテュート
Eメール:mims__AT__mics.meiji.ac.jp

詳細web

http://www.mims.meiji.ac.jp/seminars/Topology/index.html#009