セミナー
東大数値解析セミナー (UTNAS) 第152回
- 投稿者
- 齊藤 宣一 (東京大学大学院数理科学研究科)
- 関連性
- 一般
- 日程
- 2025年4月22日(火)16:30-18:00
- 概要
- 谷口靖憲先生(東京大学)のご講演です
東京大学大学院数理科学研究科と情報理工学系研究科では,本年度も数値解析セミナーを定期的(月に1,2回程度)に開催致します.
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます.
講演者
谷口 靖憲 (東京大学大学院数理科学研究科)
題目
A Hyperelastic Extended Kirchhoff–Love Shell Model: Formulation and Isogeometric Discretization
概要
アイソジオメトリック解析 (IGA) の普及によって、それまで有限要素解析で特別な処理が必要であった高階微分を含む方程式を直接実装することが可能となった。薄肉構造物の力学定式化・計算法であるKirchhoff–Love (KL) シェルモデルはその中でも代表的なものであり、IGAと組み合わせることで有力な計算手段となっている。近年では工業製品における薄肉構造にとどまらず、心臓弁のような柔らかく、構造表面から厚み方向に血流による圧力を受けるような現象まで、その適用範囲を広げている。
発表では、近年講演者を中心に開発した「拡張Kirchhoff–Loveシェルモデル」について、定式化とIGAによる数値解析例を中心に紹介する。本モデルは、回転自由度を持たない従来のIGAシェルと同じ表現において、慣例的に用いられてきた平面応力状態仮定をやめ、新たに厚み方向垂直応力を導入することで、心臓弁のような3次元応力状態を再現可能なモデルである。
場所
東京大学大学院数理科学研究科 002室及びオンライン
お問い合わせ先
氏名:齊藤 宣一(東京大学大学院数理科学研究科)
Eメール:norikazu__AT__g.ecc.u-tokyo.ac.jp
詳細web
https://sites.google.com/g.ecc.u-tokyo.ac.jp/utnas-bulletin-board/#h.u7xjfwf7hc2b