セミナー
第43回岩手数理科学セミナー
- 投稿者
- 宮島信也(岩手大学)
- 関連性
- 一般
- 日程
- 2025年10月29日
- 概要
- 京都大学の井元佑介先生にご講演いただきます。
日本応用数理学会のみなさま
岩手大学の宮島と申します。以下の要領で岩手数理科学セミナーを開催します。
皆様のご来聴をお待ちしております。セミナーの後に、懇親会を企画しております。
懇親会への参加をご希望の方は、10月22日までに宮島までご連絡いただけますと幸いです。
第43回岩手数理科学セミナー
2025年10月29日15:30- 岩手大学理工学部第3会議室
井元佑介(京都大学高等研究院)
力学系の粗い吸引領域による制御可能状態の判定
気象現象などのリアルタイム大規模制御において,現時点の状態が現実的な制御入力によって望ましい未来状態に到達可能かを判定すること,また制御可能な場合に必要な制御入力の大きさを見積もることは,大規模制御の実施判断において重要である. 本研究では,一般の力学系に対し,制御入力や有限誤差を考慮したε-吸引領域(ε-attracting basin)を導入する.この概念により,状態空間上の点がε以下の制御入力や有限誤差によって望ましい未来状態に到達可能か否かを判定できる. また,ε-吸引領域がフィルトレーションを構成するという性質を用いることで,必要な制御入力の大きさを見積もることも可能となる. さらに,この概念を過去の気象事例のアンサンブル予測データに応用し,さまざまな時点や状態において気象現象が制御可能かどうかを議論する. 本研究は横山知郎氏(埼玉大学)との共同研究である.
場所
岩手大学理工学部
お問い合わせ先
氏名:宮島 信也
Eメール:miyajima@iwate-u.ac.jp
詳細web
http://web.cc.iwate-u.ac.jp/~miyajima/seminar.html